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わきが・多汗症

"わきが"というのは、わきの下から分泌する汗が特有の臭いを発する症状のことを言いますが、これは"アポクリン汗腺"からの分泌物に含まれる脂肪酸の分解によるものです。

ちなみに"アポクリン腺"というのは人が"アポクリン"と呼ばれる粘膜細胞の内容物を排出するための外分泌腺で、脇にある"脇窩汗腺"のほかにも、"乳腺""耳道腺"などがあります。

生まれたばかりの赤ちゃんの時には体中に未分化の"アポクリン汗腺"が多数散在していますが、これが年齢と共に次第に消えていきます。

ところが脇の"アポクリン汗腺"は性ホルモンの影響を受けて、次第に本来の機能を高めていくことになります。

思春期になってわきが臭に悩み始める人が多いのをみてもわかるように、これは本来異性をひきつけるための器官で、進化の過程で次第になくなっていくはずのものが残っているようです。

さらにこの時期には、わきが臭の原因ともなっている"皮脂腺"の働きも活発になると言われています。

外分泌腺には"アポクリン腺"や"皮脂腺"の他にも"エクリン腺"というのがあります。

そして、皮膚の真皮層や皮下の結合組織の中にあって汗を分泌する役割を果たしている腺には"アポクリン汗腺"と"エクリン汗腺"があり、"エクリン汗腺"の方は体温の調整の役割を果たしています。

そのために病的に多くの発汗を行なう症状をともなう"多汗症"には、この"エクリン汗腺"が関与していますが、もともとこの汗には臭いがないにもかかわらず分泌されすぎる汗によって細菌が増え、それがそばにある"アポクリン汗腺"の分泌物に影響をおよぼすために、結局"多汗症"もわきがの原因のひとつになってしまいます。

わきがの治療法には、脇を切開してわきがの原因となっている"アポクリン腺"と"エクリン腺"とを除去してしまう"せん除法"やわきの下を1cm程度切開して"カニューレ"と呼ばれる管を使って"アポクリン腺"と"エクリン腺"とを吸引除去する"吸引法"、それに数センチ切開した隙間から刃のついた器具を挿入してこれらの汗腺を削り取る"皮下組織削除法"、筋肉の動きを抑制して"エクリン腺"からの発汗を抑える"ボトックス注入"、永久脱毛の要領で電気針を使って"アポクリン腺"と"皮脂腺"とを1つずつ破壊する"電気凝固法"があります。

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